北方領土の元島民らでつくる千島歯舞諸島居住者連盟(千島連盟、札幌)は24日、通常総会を札幌市内で開いた。新型コロナウイルスの影響で昨年から実施のめどが立っていない北方領土ビザなし渡航について、早期再開に努めるよう政府に求める決議を採択した。(北海道新聞2021/5/24)
千島連盟と道は26日、ビザなし渡航の円滑な実施や、島に上陸せずに船上で慰霊祭を行う「洋上慰霊」の実現に向けた支援を求める要望書をそれぞれ内閣府と外務省に提出する。
総会は新型コロナウイルス対策を理由に全国の会員から議案への賛否も含めて委任状を集める形で行われ、脇紀美夫理事長(根室管内羅臼町)も出席しなかった。政府は5、6月分のビザなし渡航の中止を決めており、7月以降も実施の見通しは立っていない。(村上辰徳)
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