択捉島・紗那と別飛にかかる橋 新婚夫婦の幸せを願った錠前もさび付いた

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択捉島のレイドヴォ(別飛)のポグラニチニー川にかかる橋とクリリスク(紗那)のクリルカ川(紗那川)にかかる橋には、1つの共通点がある。嘆かわしいほどにボロボロの状態にあることだ。ポグラニチニー川の両岸を結ぶ建造物は、もはや本来の意味での橋とは言いがたい。古い住民もいつできたのか分からない。見た目からすると、ツアーリの時代からあるのではないかと思われるほど。写真を見ればわかるだろう。この橋は多くの観光地へと続いているが、皮肉なことに、橋の数メートル手前でアスファルトが終わっている。一方、90年代後半に建設されたクリルカ川の橋は、市内の工業地帯だけでなく、ルイバキ(有萌)、ゴリャチエ・クリュチ(瀬石温泉)、ゴルノエ地区をつなぐ重要な拠点だ。クリリスクに住み、仕事をする人は毎日ここを通り、巨大なダンプカーが行き来する。建設から四半世紀を経て、厳しい環境と塩の影響で構造物は悲しげな顔をしている。コンクリート舗装は爆撃直後のようだ。欄干は腐って穴が開いている。新婚カップルが幸せを願って橋にかけた錠前もさび付いてしまった。当局はレイドヴォの3つの通りをアスファルト舗装にすると毎年のように約束するが、いまだにホコリが舞っている。これらの通りには有力な著名人がいないからなのか。そんなある日、択捉島に州レベルの重要人物がやって来ると噂されている。役人とお付きの者たちだろうが、いつ来るのか、島での滞在プログラムがどうなっているのか、最も重要な住民との対話集会はあるのか、まだ確かなことは分からない。しかし、この住民対話集会が行われたら、最初の質問の1つは、以前から約束されていた橋とアスファルトについて尋ねられるに違いない。(サハリン・インフォ2021/6/10)

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