内閣府は11日、本年度の北方四島ビザなし渡航について、既に中止した5、6月分に続き、7月に計画していた3回分も実施を見送ると発表した。日ロ両国の新型コロナウイルスの感染状況が好転しないため。(北海道新聞2021/6/12)
新たに中止になったのは、7月中に出発を予定していた択捉島と色丹島へのビザなし交流、国後島への自由訪問、択捉島への墓参の各1回。これにより、日本側が今年5~9月に計画した計19回のうち9回が中止となった。
内閣府北方対策本部は、残る8~9月の10回について「四島交流事業の重要性に鑑み、可能な限り早期に実施できるようロシアとの協議を続ける」としている。ただ、感染が収束しなければ、前年に続いて全事業の実施が見送られる可能性もある。
道などは中止分を補う新事業として、上陸せずに船上で慰霊祭を行う「洋上慰霊」の実施も検討するよう政府に求めている。(古田夏也)
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