北方四島との交流事業について、主催団体は新型コロナウイルスの影響でロシアとの日程協議が整わないことなどから来月の実施も見送ると発表しました。「北方墓参」や「ビザなし交流」などの北方四島との交流事業は新型コロナウイルスの影響で今月まで中止が決まっていて、主催団体は来月以降の再開に向けて調整を進めていました。しかし、主催する北方領土問題対策協会によりますと、日ロの実務者の間で具体的な日程についていまだ合意に至っていない上、出航の手続きが間に合わないなどとして、来月の実施も見送ることを決めたということです。8月以降の事業については、再開を目指して調整を続けるということです。こうした中、道は新たな事業として船で島に近づき、船上から慰霊する「洋上慰霊」の実施を検討しています。元島民の平均年齢が86歳と高齢化が進む中、交流事業再開の見通しが立たず、元島民からは焦りの声が上がっています。(NHK北海道2021/6/11)
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