択捉島・内岡にLNGプラント建設 2023年9月–12月までにガス化

択捉島国後島では2023年の第四四半期に島内の暖房を賄う燃料がLNG(液化天然ガス)に置き換えられる。これに伴い、択捉島のキトヴィ(内岡)近郊にLNGを再ガス化するプラントと貯蔵施設が整備される。サハリン州のリマレンコ知事が6月29日に択捉島を訪問した際に、建設予定地を視察した。知事は「択捉島など遠隔地にあるクリル諸島ではパイプラインでガスを供給することは難しい。このためガスプロムと共同で必要な整備に取り組む。島の住民にとって、石炭やディーゼル発電から環境にやさしい燃料への移行は、重要で前向きな発展をもたらすだろう。LNGは新しい雇用も生み出す」と述べていた。ガスプロムはサハリンに最新の圧縮液化天然ガスプラントを建設。サハリン2プロジェクトから供給されるガスを処理し、特別な船舶や車両で島に運び、再び液体から気体に戻して暖房用燃料として使用する。島内にはパイプラインが造成され、集落の発電所やボイラーハウスに供給される。ガスプロムは「2023年に最初のLNG択捉島に配送される」と話している。知事訪問中にクリリスク(紗那)で開催された会議で、10月にもLNGプラントの設計に着手し、2022年に着工することを確認した。クリル地区のロコトフ市長は「現在、暖房用の熱と電気を得るために石炭とディーゼル燃料を使用しているが、非常にコストが高く、環境への負荷も大きい。ディーゼル発電は運転時間9000時間ごとにオーバーホールする必要がある。島にとってガス時代の到来は歴史的な出来事になる。新しい生活が始まる」と期待を語った。2023年には国後島でも同様のシステムが構築される予定で、設計作業が来年から始まる。サハリン地域は2025年までに100%ガスへ移行する予定だ。(サハリン・インフォ2021/7/7)

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