領土問題 課題を議論 根室市 専門家会議立ち上げ

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 来年の北方領土ビザなし交流開始30年を前に、根室市は17日、四島との交流や往来のあり方などを考える専門家会議を設置し、初会合を市内で開いた。会合後、市民向け講演会も行い、専門家らがビザなし交流の課題などについて議論した。(北海道新聞2021/7/18)

 専門家会議は戦後75年余りが経過しても北方領土問題が解決されない中、市独自に専門的見地から対応策を検討する目的で設けた。大学教授や研究者ら5人で構成し、《1》四島との新たな地域間交流《2》自由往来・自由交易の調査・研究《3》歴史・文化遺産の保存と活用―などを検討し市政に反映させる。市民向け勉強会なども開いていく。初会合で石垣雅敏市長は「地元目線、現場目線で北方領土問題を科学したい」と述べた。

 その後の基調講演とシンポジウムには市民ら約70人が参加。委員も務める岩手県立大学の黒岩幸子教授は講演で、ビザなし交流に4回参加した経験を踏まえ「日ロ双方に実益のある交流が必要」と提言した。シンポジウムでは元島民ら5人が四島との地域間交流などについて意見を交わした。

 専門家会議は、31日には北方領土とつながりのある市内の施設「陸揚(りくあげ)庫」をテーマに講演会などを開く。(武藤里美)

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