国後島のユジノクリリスク(古釜布)に1年前、戦車など軍事装備を展示する戦勝記念広場(野外の公園博物館)が整備されたが、住民たちは予算の使い方に不満を持っている。このプロジェクトは2017年に着手し、2018年9月3日の対日戦勝記念日までに完了することになっていたが、どうやら何かがうまくいかなったようだ。ユジノクリリスクの住民は戦勝記念広場に対する南クリル地区予算の支出に不満を持っている。サハリン州予算から260万ルーブル、地区予算から909万ルーブルが支出されたが、広場は草がボウボウで、荒地を囲むように柵がめぐらされている。コンクリートの台座には70年代~80年代に使用された錆びた戦車が立っている。それは何を象徴しているのか? いくつかのベンチとゴミ箱が設置されているが、広場の2つのゲートは常にロックされている。かと思えば、フェンスの間から牛や馬が入り込み、糞をまき散らす。広場の入り口に肥料が山積みになっている写真は、戦勝記念広場に対する地区行政の態度をはっきりと示している。広場は工業地帯にあり、徒歩ではいけない場所だ。訪問者もいないのに、毎晩、街灯が灯り展示物を照らしている。地区住民は、市街地に街灯がない場所がたくさんあり、気持ちよく散歩ができる環境や、文化的な公共スペースを必要としているのに、地区予算が非常に不適切に使用されていると不満を表している。(サハリン・インフォ2021/7/27)
当初の完成予想図
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