択捉島でガソリン不足が深刻化している。クリル燃料会社は「現在、ガソリンはない。サプライヤーは正確な情報を教えてくれない。彼らの供給体制に問題がある。もう1カ月以上燃料の供給が途絶えている」と語った。ロコトフ市長によると「ガソリンの在庫は路線バスや救急車、警察車両に割り当てているため、個人向け供給は制限している。在庫はあと1カ月は持つ」という。現在ガソリンスタンドは給油を止めている。択捉島のガソリン輸送車のシェアは15%程度。島民は伝統的にディーゼル車を運転しているという。クリル地区では観光会社や貿易会社にガソリン在庫があるという。島にはモーターボート、スノーモビルなどガソリンで動くものがたくさんあるからだ。市長によると、彼らが在庫を住民に販売しているという。「緊張は感じられるが、まだ臨界レベルではない」と市長は語った。(サハリン・クリル通信2021/8/16)
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