日露激戦の地、占守島の野外博物館は連邦予算で整備すべき–州議会議員

ロシアのトルトネフ副首相がシュムシュ(占守島)に野外博物館を整備したいと提案したことを受けて、サハリン州議会のボロトニコフ議員は「州の仕事は博物館の設計まで」と話し、整備費用は連邦政府が負担するよう求めた。同議員は実際にシュムシュ島を訪問したことがある数少ない議員の1人。「第二次大戦の最後の戦いがあり、最初に行った時は多くの戦車が残っていた。米軍の戦闘機まであった。当時の知事は整備に前向きだったが、結局問題は遠隔の地にある点と財源だった」と振り返る。戦争遺産の多くは島から持ち出され、売られてしまった。「整備にどれだけの資金が必要か誰も何も言わない。副首相がもし、州の予算で整備しなければならないと言ったとしたら、それはひどい話だ」と議員は言った。州財務省に余っている資金はなく、シュムシュ島の野外博物館のために、他の事業から予算を引きはがさなければならない。専門家はシュムシュ島が魅力的な観光地になると指摘する。パラムシル島のセベロクリリスクをはじめ北クリルの島々で計画されている観光プロジェクトも追い風になる。セベロクリリスクに観光客を呼び込み、そこから隣の島であるシュムシュ島に渡るのは難しいことではない。少なくとも、ある程度の経済的な実現可能性はある。(サハリン・インフォ2021/9/10)

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