北海道新聞社は、約7年8カ月に及んだ安倍晋三前政権下の対ロシア外交を北海道新聞記者が追った「消えた『四島返還』 安倍政権 日ロ交渉2800日を追う」を出版した。日本の歴代政権が目指してきた四島返還から2島返還に方針転換した舞台裏や、北方領土での共同経済活動を巡るロシアの極秘提案、元島民からプーチン大統領への手紙の内幕など、数々の秘話を盛り込んだ。(北海道新聞2021/9/14)
東京、根室、モスクワ、サハリンなどの最前線で取材に関わった延べ数十人の記者の記事や情報を元に書き下ろし、全9章にまとめた。7月から「どうしん電子版」の特設サイト(https://www.hokkaido-np.co.jp/abe2800)で、会員向けに全文公開(会員以外にも一部公開)したものを一部加筆修正した。
通算27回に及んだ安倍前首相とプーチン氏の首脳会談の非公開のやりとり、官邸と外務省の暗闘、安全保障や経済協力を巡る攻防、元島民たちの望郷の思いなどを、取材した記者の視点を交えて描いている。
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