ドローンを活用した自然保護活動の報告会が10月16日、ユジノサハリンスクで開かれ、国後島にあるクリル自然保護区が同島南部のベスロフスキー半島(ケラムイ崎)で実施した取り組みを発表した。自然保護活動へのドローンの活用を図るため大統領助成金を受けてブーメランクラブが主催。2月、自然保護区のエレナ・リニックさんが率いるチームがコンテストで評価され、ドローンを貸与された。ベスロフスキー半島は渡り鳥の中継地で、希少種タンチョウなどの営巣地でもある。自然保護区のドローン・プロジェクトは、半島が国後島の生物多様性の保全においていかに重要な役割を担っているかをアピールするのが狙いだった。保護区ではFSB(ロシア連邦保安局)からドローンの使用許可を受け、4月から9月にかけて、動植物や自然景観の調査を行った。(クリル自然保護区ウエブサイト2021/10/25)
国後島ベスロフスキー半島(ケラムイ崎)。2021年10月7日
「ベスロフスキー半島のユニークな世界」の取り組みを発表するクリル自然保護区のリニックさん
砂鉄の上を飛ぶとドローンは誤作動を起こす可能性があることをチームは経験的に学んだ
プロジェクトの中で、ゴミを集めて地図を作成する活動や子供たちと鳥類学者の観察会が開かれた
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