択捉島・指臼岳 温泉一新 紅葉に映え

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 北方領土択捉島で秋に入り、観光名所の指臼岳(バランスキー火山)の温泉施設が島民に人気だ。近代的な設備で、露天風呂に漬かりながら美しい紅葉を楽しめる。(北海道新聞2021/11/3)

 温泉施設があるのは、島の中心地の紗那(クリーリスク)から南東に24キロの川沿い。島の総合企業「ギドロストロイ」が2019年、簡素だった施設のリニューアルに着手した。露天風呂の浴槽は石できれいになり、屋根やベンチ、更衣室などが設けられた。

 島の集落、瀬石温泉(ガリャーチエ・クリューチ)に住むエレナさん(49)は「年に数回訪れるが、紅葉が美しい秋が特に好き。温泉は心地よく、気持ちを前向きにしてくれる」と絶賛する。入浴料は1時間で1500ルーブル(約2400円)と高いが、地域住民には割引制度があり、500ルーブルだ。

 問題は交通の便が悪いことだった。タクシー代は往復6千ルーブルと高額なため、島を管轄するクリール地区行政府が20年から、夏と秋にシャトルバスを運行。マイカーを持っていない高齢者の悩みも解消された。紗那のオリガさん(58)は「バスは昨年、往復630ルーブルだったが、今年は82ルーブルと安くなった。何回も訪れ、温泉のエネルギーで幸せになった」と喜んでいる。(ガリーナ・クンチェンコ通信員、写真も)

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