携帯電話やインターネットが使用できなかった国後島南部のドゥボボエ村に、高さ30mの基地局が設置され 12日、開通式が行われた。式に出席したサハリン州デジタル技術開発省のアレクサンドル・スネギレフ大臣は「今年の5月、デジタル開発省はここでモバイル通信とモバイルインターネット環境を整備する会議を開催し、今年12月までに整備する計画を策定した。予定より早く、本日、私たちは基地局を完成させた」と挨拶。同省の計画によると、今後、国後島ゴロブニノ(泊)とユジノクリリスク(古釜布)間の高速道路に沿って10基の基地局が設置される。設計の予算は確保されており、2023年に完了する予定。南クリル地区のゴミレフスキー市長は、アパートや個人住宅が建設されベッドタウンとして急速に発展しているオトラダ(近布内)地区で、インターネットと携帯電話が使用できない現状を訴えたが、このプロジェクトには追加の資金が必要となる。大臣はゴリャチエ・クリュチ(瀬石)で2021年にモバイル通信が安定して機能することや、ラグンノエ(ニキシロ)地区でも2022年に接続できるようになると保証した。また、避暑地としてコテージなどがあるトレチャコボ(秩苅別)地区に基地局を設置するための設計作業が始まっているとした。南クリル地区議会のアルメナク・ウルミニャンツ議員は、沿岸漁業が行われている国後島北部のナザロボ地区に基地局を設置するよう要請した。基地局設置のためには一定の電源が必要となるが、ナザロボ地区には電源があるといい、同議員は協力を申し出た。また、32世帯が暮らすメデレーエボ地区のアパート住人もインターネットを利用する機会を奪われており、スネギレフ大臣は、南クリルの住民のすべての要求と提案が計画に組み込まれるよう取り組むと述べた。(kurilnews.ru 2021/11/12)
写真はゴミレフスキー市長のフェイスブックから
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