根室市は20日、稚内市や北海道とロシア・サハリンの交流をテーマにした講演会を道立北方四島交流センターで開いた。幅広い分野で交流する稚内市や道の取り組みを探って今後の交流に生かそうと企画し、市民約40人が参加した。(北海道新聞釧路根室版2021/11/21)
根室市はサハリン州セベロクリリスク市(千島列島北部パラムシル島)と姉妹都市提携を結んでいるが、交流はすすんでいない。
講演会では、北海道国際交流・協力総合センターの高田喜博客員研究員が「かつては姉妹都市になること自体が目的だったが、今は姉妹都市を基に実利のある交流に高めていこうという考え方に変わってきている」と指摘。その上で「層の厚い交流から信頼関係をつくり、経済交流につなげることが重要」と呼び掛けた。
続いて高田客員研究員と北海道サハリン事務所の浦田哲哉所長、稚内市サハリン事務所の三谷将所長がオンラインで対談。三谷所長は「短期での利益を求めるとうまくいかない。信頼できるパートナーを長期的視点でみつけることが何より大切」と話した。(武藤里美)
コメント