サハリン南端のアニワ湾に面した漁村オゼルスコエ(旧長浜)に住むビクトル・ミンドリックさんが樺太時代に日本女性が使っていた木製の下駄を発見した。ある秋の日、ビクトルは小川の近くを歩いていて、奇妙な木片を見つけた。彼は、その木片が何なのか分からないまま持ち帰り、隣人に見せたところ「これは本物の下駄、日本の靴だ」と教えられた。村の人たちは木製のものが何十年もの間、腐ることなく外観を保持したまま残されていたことに驚いた。ビクトルは、自分の発見を「樺太の最後の痕跡」と話しているが、島の南部には、長い間忘れられていた日本統治時代の遺物がある。(サハリン・クリル通信2021/11/20)
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