北方領土関連施設として初めて国の登録有形文化財に登録された「根室国後間海底電信線陸揚庫」の保存と活用を考える「公開ヒアリング」と「意見交換会」が5日午後1時30分から、根室市穂香の道立北方四島交流センターニ・ホ・ロで開かれる。コロナ禍の緊急事態宣言も明けたことから広く来場を求め、歴史的建造物としての意義や保存・活用に向けた機運を醸成したい考えだ。(釧路新聞2021/12/1)
北方領土対策に関する専門家会議「根室国後間海底電信線陸揚庫の保存と活用を考える分科会」の主催。当日は、国後島2世で長年、保存活動に尽力してきた陸揚庫保存会代表の久保浩昭さん(53)、同じく国後島2世で市文化財調査委員の髙橋隆一さん(60)、根室・落石地区と幻の島ユルリを考える会の早川昭貴彦さん(75)、同市観光協会初の専任事務局長となった北見市出身の寺田裕一さん(48)、国後島元島民で千島歯舞諸島居住者連盟の脇紀美夫理事長(80)の5人を提言者に公開ヒアリングを行う。
第2部は5人と分科会メンバー3人が意見交換を行うほか、開会冒頭には10月に分科会が行った陸揚庫初の発掘調査と11月に行った稚内地区の陸揚庫調査活動を報告する。(山本繁寿)
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