根室市長らが首相面会 北方領土進展訴え 赤潮対策も提案

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 根室市の石垣雅敏市長ら根室管内1市4町の首長が1日、岸田文雄首相と首相官邸で面会し、停滞が続く北方領土交渉の進展を訴えた。石垣氏は道東を中心とする太平洋沿岸で被害が出ている赤潮について、日ロ両国が北方四島で具体化を目指す共同経済活動で対策を検討するよう提案した。(北海道新聞2021/12/1)

 石垣氏は、元島民の高齢化が進んでいる現状などを説明。「コロナ禍で交渉も困難な部分もあるが、外相や北方担当相も経験した岸田首相の力で1歩でも2歩でも進めてほしい」と要望した。

 首相は交渉の停滞を「遺憾に思う」と陳謝。北方領土問題を解決して平和条約を締結するという基本方針に基づき、「次世代に先送りしてはならないという思いでしっかり取り組む」と応じたが、具体的な道筋は示さなかった。

 赤潮に関して、石垣氏は四島の南方で最初に発生したとの分析もあるとし、「共同経済活動で研究することも必要だ。(活動進展の)糸口にもなる」と提案。地震対策でも日ロが協力する必要性を訴えた。石垣氏によると、首相は「具体的な問題も話し合いの土台に乗せて進めることも大切だ」と述べたという。(文基祐)

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