北方領土・国後島で人気のスポーツの一つが、オフロードバイクによるツーリングだ。未舗装の悪路に苦戦しながら、雄大な自然の中を疾走する。本格的な積雪を前に、愛好家たちが今季の「走り納め」を楽しんだ。(北海道新聞2021/12/22)
<島だよりプラス>国後 悪路バイク「走り納め」:北海道新聞 どうしん電子版 (hokkaido-np.co.jp)
国後島では20~60歳の約40人がオフロードバイクのクラブに入っている。所持しているバイクは日本製、欧州製、中国製と価格もさまざま。日頃から一人一人がスポーツジムで体を鍛え、週末にグループでオフロードバイクにまたがって遠出する。
11月下旬、約10人のグループが林道や海岸など約100キロを駆け抜けた。急斜面や急カーブ、川、海などがある難コースで、全身泥まみれに。オフロードバイクがぬかるみにはまり、押して動かすこともあった。普段の体力づくりがものをいう。
古釜布(ユジノクリーリスク)の漁師フョードル・ドミトリエフさん(42)は「海から陸に上がり、最初にオフロードバイクに乗ると、体の体調を整えることができる。一番好きなのは、島全体が美しく見えるオホーツク海の山道だ」と話した。
オフロードバイクは雪が解けるまでしばしお預け。オフシーズンはスポーツジムに通って体力を維持しなければならない。冬に頑張った人だけが、最高の春を迎えられる。(ロマン・ベレジューク通信員、写真も)
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