【モスクワ=時事】ロシア外務省のザハロワ情報局長は24日の声明で、北海道で今月行われた自衛隊と米軍の共同訓練に関し、政府として日本側に懸念を伝えたと明らかにした。声明は、「対ロシア国境付近」という実施場所と訓練規模などから、安全保障上の「重大な挑戦と潜在的脅威」と見なさざるを得ないと主張した。17日に在ロシア日本大使館幹部を外務省に呼び出し、こうした見解を伝えたという。声明によると、ロシア側は今月初めに東京で開かれた北方領土パネル展に関しても「断固たる抗議」を日本側に申し入れた。日本の北方領土の領有権主張を「不法」とし、昨年のロシア側の同様の抗議にもかかわらず「日本側は再び挑発的な行動を取った」と決め付けた。(日本経済新聞電子版2021/12/25)
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