今年創設75周年を迎えたサハリン州。東海岸の小さな町マカロフは1892年に町が形成され、電信施設が設置された。樺太時代(1905年-1945年)は知取町と呼ばれ、1924年に鉱山が開かれ、1927年には大きな製紙工場が出来て、マカロフ川の上流から木材が供給されていた。1926年には人口1万4,000人を超えた。樺太時代にはカフェや商店、寺院、公園、温泉施設が造られた。現在のマカロフ市は部分的に樺太時代のレイアウトを保持している。ステパン・マカロフ提督の功績を称えて命名されたマカロフの新しい歴史は1946年に始まった。1950年代にはコンクリート造りの建物が出現し、4つの学校と働きながら学ぶ若者のための学校が建設された。日本人の家は1980年までに取り壊された。肉やパンの食品加工場が出来て、サハリン州で最高と言われるマカロフビールも製造された。1999年までに鉱山と製紙工場が廃止となったが、漁業とサハリン2プロジェクトで息を吹き返し、生活水準は再び上昇した。(サハリン・クリル通信2022/1/6)
製紙工場の内部1935年
伐り出した丸太の貯木場1935年
温泉旅館1935年
神社1941年
知取市街1925年
製紙工場1970年
マカロフ1980年
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