千島列島の海底火山調査 資金不足で本格調査出来ず 最後の調査は1990年代

トンガ沖の海底火山の大噴火により、継続的な火山の調査の必要性に関心が寄せられているが、クリル諸島(千島列島)を含め115の活火山があるサハリン州での調査は資金不足から十分とは言えず、科学者は「火山がどのくらいぐっすり眠っているのか」わかっていないという。クリル諸島の海底火山を研究する最後の調査は、1990年代に実施されたきりで、遠征のための資金調達が大きな課題になっている。「クリル諸島は地球の科学的研究のためのユニークな実験場だが、アクセスするのは非常に困難なエリア。人が定住し、定期航路がある幌筵島国後島、択後島でも移動は難しい。船をチャーターするには多額の資金が必要になる」–ロシア科学アカデミー極東支部の火山学地震学研究所のエレナ・カラチェバ副所長は語る。1990年代も同じような状況にあったが、1995年5月にサハリン北部のネフチェゴルスクを襲った地震で状況は一変した。住民の4分の3にあたる2000人以上が犠牲になった。(Citysakh.ru 2022/1/18)

f:id:moto-tomin2sei:20220119101115j:plain

写真は千島列島中部のライコケ島(雷公計島)のライコケ火山。2019年6月に爆発的噴火が確認された。

コメント

タイトルとURLをコピーしました