ノルウエー漁業団体“フィスケボット”(Fiskebåt)は、ウクライナの状況に関連して、会員に対し、追加的通知等があるまでの間、ロシアEEZへの入域を自粛するよう求めた。“フィスケボット”は、ロシア大統領プーチンの命令による戦闘任務に、会員の漁船が巻き込まれる可能性を特に危惧している。
“フィスケボット”代表オードゥン・マロク)は、ノルウエー漁船によるロシアEEZ操業のリスクが高まっている一方で、自国の外務省が漁業者を支援することが容易ではない現状にあると指摘している。
バレンツ海では、先にロシア海軍北方艦隊が軍事演習を行っていたため、現在、ロシアEEZに入域しているノルウエー漁船はゼロとなっている。
昨年2021年10月11日から第51回ロシア・ノルウエー漁業委員会が通信を利用して開催され、ロシア政府代表を漁業庁長官シェスタコフ、ノルウエー政府代表を漁業副大臣モルテン・ベルグが務め、同15日に完了、双方が、合意議定書に署名した。
双方は2019年から2021年までの漁獲実績に関する情報データを交換し、バレンツ海とノルウエー海の水棲生物資源管理措置等に合意、今年2022年のタラ、ピクシャ、その他魚種のTAC設定を承認している。
また、2019年から3年間漁業を停止していたカペリン(カラフトシシャモ)操業を今年2022年、再開することを意思決定、TACを7万トンとし、国別割当の設定にも合意している。
(ロシア漁業ニュースヘッドライン2022/3/3)
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