「日本の政治家はビザなし交流30年で築いた信頼を破壊した」択捉島の地区議会議長

「ロシア側はいつもこう言ってきた。ビザなし交流の目的は市民外交であり、スポーツや文化、子育て、教育など日常的な問題における理解の促進であると–。しかし、日本の政治家は自分たちの手で、30年間かけて少しずつ築いてきた信頼を破壊した。ロシアへの制裁など日本の一連の対応は、以前のようなビザなし交流を続ける機会を我々に与えない。この選択のすべての結果は日本側にある」–。ロシア外務省が21日発表した日本との平和条約交渉の終了、ビザなし交流の停止と共同経済活動の対話からの撤退について、クリル住民と日本の市民のビザなし交流に関するクリル地区小委員会委員長であり、クリル地区議会のタチヤナ・ベラウーソワ議長が思いを語った。ビザなし交流は1992年以来、クリル諸島の住民と日本の隣人との間で行われている。これは、我々の島に住んでいた日本の元島民に対するロシアの人道的な態度の表れで、日本の元島民は簡便な方法で彼らの先祖の墓を訪問する機会が与えられた。さらに、ビザなしの枠組みで実施されてきた日本語習得のプログラムやロシア人患者への医療支援、様々な分野での専門家の交流などは、人道的方向性を発展させ、補足するものだった。政府間協定に基づくビザなし交流で、日本人は我々の島々の、通常では訪れるのが難しい場所にある墓地へのアクセスが認められていた。それはロシア側の同行なしで行われたが、それは良き隣人としての原則に基づいた、とてもデリケートなことだ。ロシア側はいつもこう言ってきた。交流の目的は市民外交であり、スポーツや文化、子育て、教育など日常的な問題における理解の促進であると–。しかし、日本の政治家は自分たちの手で、30年間かけて少しずつ築いてきた信頼を破壊した。クリル諸島はロシアに占拠されている、という日本の首相の発言や「最恵国待遇」のはく奪、ロシアへの制裁は、以前のようなビザなし交流を続ける機会を我々に与えない。日本は意図的にこの選択を行った。そして、この選択のすべての結果は日本側にある。(クラスヌイ・マヤークのテレグラムチャンネル2022/3/23)

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           北海道新聞2019/10/8

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