サハリン州のがん治療センターのストラツェフ主任医師は、サハリンのがん患者の治療に使われる薬の80%が外国製であることを明らかにし、説明を受けた州議会議員らは思わず「およよ」と嘆息した。がん治療センターの薬の購入については現状では問題ないものの、将来的に困難になる心配と心配されている。がんには約20の分類があり、それぞれに独自の化学療法薬が必要となることから、同センターではオークションで176種類の薬を購入している。現時点で供給は止まっていないが、ヨーロッパからユーロレートで購入しているため薬の価格は上昇する。一部の薬はロシア国内で生産できないため、その確保が問題だ。さらに、将来的に外国製の新薬や治療方法がロシアに入ってこなくなる可能性があり、その場合はがん患者の5年生存率が下がるだけでなく、死亡率が高くなるという。(サハリン・インフォ2022/3/21)
コメント