ロシア極東発展省、極東・北極圏開発公社、そしてサハリン州政府の主催で投資セッション“クリール諸島の投資ポテンシャル”が開催され、栽培養殖漁業への投資誘致のプレゼンテーションが行われた。
このセッションには、韓国、中国ばかりでなく、イタリア、バハレーンなどの経済機構の代表者が参加したとされている。
サハリン州政府によると、クリール諸島沿岸海面を有効活用することで、年間5万トン、1億ドル相当以上の養殖漁業生産が可能になると見積もられている。栽培養殖漁業の対象は、ウニ、ナマコ、ホタテ、コンブが有望と指摘されている。
同州政府は、生産量は5年間で、ウニが6,000トンから3万6,000トン、ホタテが2,500トンから1万3,000トン、ナマコが80トンから400トンとなり、輸出額は最大で5倍の1億4,500万ドルまで拡大することが可能だと発表した。
投資家は、電子オークションとデジタル・サービスを利用して海面養殖区画の権利を得ることが可能で、最近導入されたクリール諸島の優遇措置に加え、栽培養殖漁業に対し、優遇ローン、設備投資補償、農業保険のメカニズム等の支援の用意が検討されている。(ロシア漁業ニュースヘッドライン2022/4/8)
国後島ニキシロのサケの孵化場
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