択捉島で10日、クマに襲われて33歳の男性が死亡した事件の詳細が分かってきた。緊急事態省によると、4月9日、地元住民4人がミニバスに乗って山に行楽に出かけ、その帰り道にレイドヴォ(別飛)から観光名所の「白い崖」(ビラ海岸)に向かって22kmの地点で、ミニバスがぬかるみにはまり動けなくなった。4人のうち33歳の男性が1人で救助を求めに行った。男性が戻らなかったため、救助隊が出動し、夜通し捜索が続けられ、10日午前7時に、ボランティアが遺体を発見したという。林業狩猟庁によると、襲ったクマは体重150kgほどの小型のオスで、遺体が発見された時、クマは近くにいたため、射殺した」という。亡くなった男性の友人によると「彼は10日午前4時くらいに父親に電話し、クマを見たといった。襲われた現場にはジャケットだけが残され、クマは男性を茂みに引きずり込み、食べた」という。択捉島を管轄するクリル地区のロコトフ市長はSNSテレグラムチャンネルに「私たちの島でむごい悲劇が起きた」と書き、住民と本土からの観光客に対して、森の中を歩く時は注意するよう呼び掛けた。(astv.ru 2022/4/10ほか)
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