択捉島の地元紙「クラスヌイ・マヤーク(赤い灯台)」は、ロシアに対する制裁の導入によって、日本は水産物の最大の供給国の1つであり、信頼できる恒久的なパートナーを永遠に失うリスクに直面している。関係の断絶は日本にとって深刻な試練となるだろう」と書いている。ロシア最大の水産企業である南クリル・ルイブコンビナート(国後島)は、日本の消費者から高く評価されているウニ漁を行っている。クリル諸島(この場合は北方四島)近海では4隻の特殊な漁船が操業し、もっぱら潜水でウニを漁獲している。サハリン税関の統計によると、2020年から2021年にかけてコルサコフ、ホルムスク、国後島のユジノクリリスク(古釜布)の貿易港の税関を通じて、1万7,000トン以上の海産物が日本に輸出された。活カニ3,190トン、カニの足110トン、カニ肉700トン、ウニ1万3,930トン、コンブ63トンなど。日本の農林水産省の統計では、ロシアは水産物の輸出国として3番目にランクされている。「昨年、1,380億円以上を輸入した。ロシアのカニとウニのシェアは輸入量全体の約50%を占めている」とクラスヌイ・マヤークは指摘した。日本の水産物市場は価格の上昇で震え上がる。特にカニ製品の価格は昨年と比べて約2.5倍に上昇している。価格上昇は、ロシアが「非友好国」に対する空路の閉鎖を決定したことによる。水産物の主要な供給者であるロシアを失うことは、日本にとって深刻な試練となる。これは島国の経済に打撃を与えるだけでなく、食糧安全保障への本当の脅威をつくりだすだろう。(サハリン・クリル通信2022/4/13)
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