ニシン群来 サハリン南部プリゴロドノエ 国後島でも沿岸資源として期待

4月14日、サハリン南部のアニワ湾にあるプリゴロドノエ(旧深海村)の海岸でニシンが産卵して海が白く濁る群来が見られ、数百人の住民が海岸に押し寄せた。群来で賑わう海岸をドローンで撮影した人は「サハリンの春の楽しみ、ニシン釣り。産卵の規模はすばらしい!!」とSNS書き込んだ。「1時間で40ℓのタンク2杯分のニシンを捕まえた」「ニシンが海から湧き出した!! 人々は運べるだけの量を捕まえたが、トラックで乗り付けた人もいた」とユーザーはコメントした。早速WhatsAppで「ニシン販売」のメッセージが流れ、平均価格は1kg80ルーブルだった。(astv.ru 2022/4/15ほか)

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ロシア科学研究機関“またがり資源”ニシン2023年海域別TAC案を発表

(ロシア漁業ニュースヘッドライン2022/4/16)

 ロシア科学研究機関は、先に、来年2023年の北海道周辺海域と“またがり資源”となるニシンの海域別TAC案を発表した。全ロシア海洋漁業研究所ヴニロ・サハリン支部サフニロは、日本EEZとまたがり資源となるサハリン・北海道系群ニシンの増加に注目をしている。

 同支部は、サハリン南西部沖合で当該資源を調査した結果、2010年代半ばから、この傾向を確認している。

 また、ニシン資源増加は、同支部掌理海域となるテルペニア湾、南クリールでも確認されているほか、デカストリ系群においても同様の傾向となっている。

 日本海西サハリン海域のTAC案9,400トンは、サハリン・北海道系群6.040トンと3,360トンで構成され、それぞれの資源量に対する開発率(漁獲割合)は17%と16%の設定となる。

 2021年春季の北海道から隣接するサハリンまでのニシンの群来に関する情報をマーキングすると別図のとおりとなる。

 同年4月下旬からはアニワ湾でロシア漁業者による本格的なニシン(巾着網)操業が展開された。(ロシア漁業ニュースヘッドライン2022/4/16)

ニシン漁獲可能量1,960トン 北方四島でも沿岸資源として有望視

(fishnews 2020/7/16)

国後島ユジノクリリスク(古釜布)の水産企業「南クリル・リボコンビナート」は「沿岸の人々は太平洋のニシンを釣りの有望な対象と見なしている。ニシンは70年間この地域にいなかったが、3年前から戻って来た。私たちは希望を持って見ている」という。

 

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