鈴木直道知事は12日、羅臼町を訪問し、千島歯舞諸島居住者連盟(千島連盟)の脇紀美夫理事長らと懇談した。ロシアのウクライナ侵攻で難しくなった北方領土への墓参を巡り、鈴木知事は、岸田文雄首相が元島民から意見を直接聴く機会を検討するよう、政府と調整する考えを示した。
脇理事長、千島連盟羅臼支部の鈴木日出男支部長、湊屋稔町長が羅臼国後展望塔内で鈴木知事と懇談。脇理事長は日ロ関係悪化を踏まえ「四島返還を訴え続ける」とし、墓参の代替措置について「元島民は平均年齢87歳。せめて洋上慰霊を開いてほしい」と求めた。鈴木知事は「洋上慰霊実現を国に要望したい」と強調。さらに「岸田首相に元島民の思いを直接聞いてもらい、考えをお聞きするため、調整したい」と述べた。(北海道新聞釧路根室版2022/5/13)
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