国後、択捉、色丹3島の名称変更 大統領報道官「提案はいつでも歓迎」 地元からは賛同の声聞かれず

ロシアのぺスコフ大統領報道官は、国営宇宙開発企業ロスコスモスのドミトリー・ロゴジン総裁が国後島択捉島色丹島の名称を日露戦争に参加した艦船の名前に変えるよう提案したことについて、「地域からの提案はいつでも歓迎される」とコメントした。この提案の後、地元から賛同の声は何も表明されていない。以前、サフコム通信が行った世論調査では、北方四島を含むサハリン州住民の91%が名称の変更に反対した。ぺスコフ報道官は「外国語に由来する地名をロシア語に改める取り組みは、数年前からショイグ国防相が率いるロシア地理学会の主導で行われてきた」と付け加えた。サフコム通信が調べたところ、ここ数年、ロシア地理学会では国後島択捉島色丹島の名称を変更しようとの提案はなかった。地理学会はマロクリル列島(色丹島歯舞群島)の島々にロシア語由来の地名を命名する運動を進めている。国後島択捉島色丹島の名称は日本人が考案したものではなく、アイヌ民族がつけた名前であることに留意する必要がある。アイヌ民族は島々の先住民の1つと見なされている。(サハリン・インフォ2022/5/25)

北方四島の名称は変更すべきでない」外務省付属モスクワ国際関係大学教授

ロシア外務省付属モスクワ国際関係大学の東洋学部長のドミトリー・ストレリツォフ教授はクリル諸島(※この場合は北方四島)の名前は変更すべきでないと語った。24日に出演したラジオ番組で「独自の歴史的ルーツがある地理的な名称は変更すべきでないし、敬意をもって扱う必要がある。さらに、これらの島々がロシアと日本の間で領土紛争の対象であることは感銘ないことだ。古い地図でもこれらの領土は日本に属さない外部の領土として指定されており、すでに名前が示されていた」と反対の理由を説明した。(astv.ru 2022/5/25)

国後島・材木岩の柱状節理

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