国後島 絶滅危惧種のシマフクロウ 今年は7ペアが繁殖に成功

国後島のクリル自然保護区は、世界最大のフクロウである、シマフクロウのモニタリング調査を実施し、今年ヒナの繁殖に成功した7つがいを確認した。7組のうち自然の木の洞に営巣したのは1組だけで、6組はプラスチック製の人工の巣を利用していた。ロシア連邦サハリン州レッドデータブックに記載されている希少種で、シマフクロウの保護は同保護区の最優先課題の1つだ。同保護区では、営巣に適した大木が減少しているため2000年からプラスチック製の巣を設置しているほか、餌場が凍結する冬期間に人工の給餌場なども整備している。同保護区の推定では、現在30~35ペアが国後島で営巣しているという。(サハリン・インフォ2022/6/7)

自然の木の洞に営巣したシマフクロウ

シマフクロウ国後島の最もアクセス困難な場所に生息している。多くの場合、海から上陸しなければならない。

シマフクロウの生息地は古い木々が茂る川の流域である。

プラスチック製の巣箱でふ化したヒナ。

自然の木の洞で生まれたヒナ。近くには両親が持ってきたエサがある。

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