ロシアのミシュスティン首相は9日、色丹島などクリル諸島に設定されている優先的社会経済発展区域(TORクリル)に進出する企業のために、土地区画を割り当てる手続きを簡略化する法改正を行うと発表した。TORは指定地域に進出する企業に税制上の優遇措置を与える経済特区政策。(※州や地方自治体が進出企業に対して土地区画を割り当てることになっているが、手続きに遅れが生じるケースが多いとされていた) このため、割当手続きを簡素化するとともに、進出企業が土地の所有権移転や用途変更などが容易に行えるようにすることで、新たなプロジェクトの立ち上げを促す狙いがある。ただし、法改正されても、特別に保護された自然保護区などは対象外となる。(astv.ru 2022/6/10)
※「TORクリル」は2017年8月、色丹島を中心に設定されたが、2021年に北クリルのパラムシル島など9島を追加し、指定エリアを拡大した
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