6月15日は、小クリル列島(※この場合は歯舞群島)の上陸・占領作戦を指揮したパベル・アンドレービッチ・チチェリン海軍大佐が生まれた日である。1945年5月12日から10月まで、チチェリンはロシア海軍フリゲート艦EK-6(ビッグ・ハンター)の指揮官を務めた。ウラジオストク–ソヴィエツカヤガヴァンの船団の護衛とサハリン島とクリル諸島への上陸作戦に直接関与した。1945年8月9日から9月3日に行われた日本との戦争に参加。特に、チチェリンは9月3日から5日に行われた小クリル列島のゼリョーヌイ島(志発島)、ポロンスキー島(多楽島)、タンフィリエフ島(水晶島)、ユーリ(勇留島)、アヌーチナ島(秋勇留島)、デミーナ島(春苅島)の解放作戦を立案。チチェリンはコルサコフ(大泊)で、第113ライフル旅団からなる上陸部隊を率いて、作戦を成功させた。この功績で赤星勲章、赤旗勲章のほか、最高位のレーニン勲章を授与された。戦後1945年から1948年まで、クリル諸島とサハリン南部に駐屯するパトロール船大隊の指揮官を務めた後、駆逐艦「オブラツフォフ」の指揮官となりバルト海で任務に就き、1970年に海軍大佐で引退。1974年に死去した。2005年、小クリル列島の占領という功績を称えて、タンフィリエフ島(水晶島)のオホーツク海側の南部に位置する無名の湾が「チチェリン湾」と命名された。(サハリン・メディア2022/6/15)
9月2日 日本が降伏文書に署名 太平洋における第二次大戦終結 – 北方領土の話題と最新事情 (hatenablog.com)
日本の降伏文書署名後 1945年9月3日~5日に歯舞群島を占領したチチェリン少佐は「英雄」になった – 北方領土の話題と最新事情 (hatenablog.com)
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