択捉島 ロシアの有名な吟遊詩人ノビコフが故郷でトークセッション

択捉島出身で、ロシアの有名な吟遊詩人でありパフォーマーのアレクサンドル・ノビコフが生まれ故郷で3日間を過ごした。択捉島ブレベスニク(天寧)出身で、現在はエカテリンブルクの住民であるノビコフは、生まれた村、かつて軍のパイロットだった父親が任務に就いていた場所を見るために訪れた。母親が出産した病院はすでになく、父親が離陸した飛行場はずいぶん変わってしまつたが、択捉島の雰囲気に感動した。住民とのトークセッションの冒頭で、彼は「択捉島はユニークで独創的だ。クリリスク(紗那)からのドライブの途中、2頭のクマに出会い、キツネに餌をやった。皆さんにはおなじみの光景だが、私には違う。好奇心がそそられる。さあ、なんでも聞いてくれ」と言うと、ある住民は1980年代に彼が刑務所に送られたことについて質問した。ノビコフは、代表作「私を連れて行って、タクシー」の歌詞がKGBににらまれ、刑務所に送られた話をユーモアを交えて語った。「裁判では3人の芸術家が『この曲の作者は精神病でないなら、刑務所で隔離すべし』とした文書に署名した。量刑10年のうち6年たった時、まったく意外なことにエリツィンの命令で理由もなく釈放された。そのあと、私に名誉ある芸術家の称号を贈るという話が来たが、私にとって大事なのは人々の愛。ロシア人はみんなそうだろう。称号なんてないほうが気楽でいいことだ」–。ノビコフは最後にその代表曲を歌い、聴衆は拍手で送りだした。(サハリン・インフォ2022/7/6)

 

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