全ロシア海洋漁業研究所ヴニロは、科学調査船“チンロ”(ТИНРО)によるオホーツク海調査においてシロザケのバイオマスが高位にあることを確認したと発表した。2010年から2021年、夏季のオホーツク海におけるシロザケのバイオマスは6万4,000トンから14万5,000トンの間で推移したが、今次調査では、1億2,800万尾、13万5,000トンと算定された。(ロシア漁業ニュースヘッドライン2022/7/26)
昨年2021年秋季のシロザケの幼魚調査では、1998年以降最大の12億尾と算定されており、2021年の加入量が大きく、2024年から2025年の当該資源のオホーツク海への来遊豊度の成長が期待されている。シロザケの高い生存率は、河口、沿岸、そして沖合のすべての期間における成長のための条件と関連している可能性が高く、遺伝子マーカーと耳石の分析が、2021年から2015年に予想される来遊豊度の成長への人工増殖事業の貢献度の推定を可能にすることになる。なお、ロシアの太平洋サケマス増殖事業の中核は、北海道に隣接するサハリン州が担っている。
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