ロシア極東・北極圏発展省のアレクセイ・チェクンコフ大臣は5日に開幕する東方経済フォーラムを前に行ったリアノーボスチ通信のインタビューの中で、南クリル諸島(北方四島)におけるロシアとの日本の共同経済活動について、「交渉の再開は、両国間の対話が完全に回復した後にのみ可能である」と述べた。「私たちはまず(北方四島での共同経済活動に関する交渉を再開する前に)通常の言葉による会話に戻る必要がある。私たちの側からは純粋なロシア語で、彼らの側からは日本語で、英語からの翻訳なしで」とチェクンコフ大臣は言った。2016 年 12 月にプーチン大統領が日本を訪問した際、南クリル諸島での共同経済活動の可能性について議論することで、合意に達した。海洋養殖、温室栽培、観光、風力エネルギー、廃棄物処理などの分野での共同プロジェクトが検討された。廃棄物処理と観光の分野で2つのパイロットプロジェクトが実施されたが、新型コロナの感染拡大により計画を完全に実現することはできなかった。4月末、日本政府は国後島、色丹島、択捉島、歯舞群島の「北方領土」へのビザなし渡航を「当面の間」延期すると決定した。3月21日、ロシア外務省は、東京の非友好的な措置に対応して、日本との平和条約交渉を拒否し、南クリル諸島への日本人のビザなし渡航を停止し、共同経済活動に関する対話から撤退すると発表した。(リアノーボスチ2022/9/ 2)
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