ロシアEEZイワシ漁は少なくても2040年まで続く サンマ漁10年後に期待 ロシア科学研究機関 

全ロシア海洋漁業研究所ヴニロ太平洋支部チンロの専門家ヴィクトル・フィラトフ(Виктор Филатов)は、ロシア排他的経済水域EEZ)におけるイワシ漁業が少なくても2040年までは継続されるだろうとの予測を明らかにした。今年2022年漁期、20隻以上のロシア漁船がイワシ・サバ等の表層漁業を行っているが、漁獲物の80%以上をイワシが占めている。フィラトフはイワシ資源が北海道から北クリールまでの距岸200マイル-300マイル内海域全体で漁獲されており、特に、択捉島東部沖合で資源が集約されている点を指摘した。現在、前年2021年同期同様、大型船の漁獲量は1日500トンを超えることも珍しくなく、今漁期開始からのロシアEEZでの生産量も10万トンをこえており、今月10月に盛漁期を迎えることになる。フィラトフによると、過去40年間のデータを利用することで今後の見通しを立てることが可能で、海流の作用によって、5年-10年で漁場形成に変化がおきる可能性があり、資源は北東部海域へ移動して安定した後、反対のベクトルとなり、20年-25年で資源は元の漁場に戻ると予想され、これが2040年まで、ロシアEEZイワシ操業が継続可能な根拠となっている。なお、フィラトフは10年後、海流の作用による逆戻りのプロセスが開始されると、サンマ資源がロシアEEZに戻り始める可能性があると指摘、漁船団は、この準備をする必要があると語り、加えて国家支援も重要だと加えた。(ロシア漁業ニュースヘッドライン2022/10/4)

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