色丹島マロクリリスコエ村(斜古丹)にある老朽化し、危険な「緊急住宅」に指定されている市営住宅で27日、キッチンの天井が崩れ落ちた。この家に住む女性は、これまでにも修繕を求めていたが、相手にされなかった。事故の後、サハリン州政府に対応を求めて、SNSの公式アカウントに窮状を訴えたところ、州政府は「あなたの家は緊急住宅に指定されており、2026年までに住み替える対象となっている。特に命が危険にさらされているわけではなく、天井が崩壊していないかのように生活してください」と回答した。女性は「新しい家に引っ越したいと訴えたのではなく、ただ天井の修繕をお願いしただけなのに」と唖然。この状況に、色丹島を管轄する南クリル地区検察庁が動いた。住宅は市営であることから、南クリル地区行政府の管理責任と、管理会社の対応に問題がなかったかを調査する。これを受けて、サハリン州のリマレンコ知事はSNSで、責任者を罰することを約束するとともに、ゴミレフスキー市長に対し、女性と連絡を取りすぐに修繕を行うよう指示した。「私は市長とすべての役人に、住民に対する無礼な態度を許さないと伝えた。特定の人へのこのような不作為が悲劇につながる可能性がある」と、知事は書いた。(サハリン・インフォ2022/10/27)
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