飛来コクガンに発信器 野付湾で今年も追跡調査

山階鳥類研究所(千葉県)やNPO法人野付・エコ・ネットワーク(標津)などでつくる「コクガン共同調査グループ」(沢祐介代表)が9日、秋に野付湾に渡って来るコクガンの今年の追跡調査を始めた。個体を捕獲して発信器などを付け、越冬地や繁殖地の解明を目指す。(北海道新聞根室版2022/11/11)

 2017年から毎年調査している。今年は沢代表やカナダの獣医師マルコム・マクアディさんら10人ほどが参加。さっそく砂州に仕掛けたわなに1羽がかかり、大きさを測り、発信器や足輪を付けて放した。

 コクガンは全長約60センチ。環境省レッドリストの絶滅危惧2類に指定されている。秋の野付湾にはエサのアマモを求めて8千羽以上が飛来する。野付湾の結氷前に道南や三陸地方に渡って越冬する個体があるほか、中国や韓国で冬を越す個体群があるとの仮説があるが、越冬や繁殖地の詳しい実態は分かっていない。今回は発信器8機を用意し、15日まで調査する。(小野田伝治郎)

 

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