カムチャツカ地方クリル湖周辺で若いヒグマの死亡例が増えている

カムチャツカ地方のクリル湖周辺で0歳から2歳の若いヒクマが死んでいる。外傷や飢えなどの症状はなく、自然保護区では感染症の疑いもあるとして、調査している。クロノツキー国家保護区の検査官は「クリル湖周辺では昨冬生まれた個体や生後2年目の若いヒクマの死骸が例年より多く発見されている。一部には共食いの可能性もあるが、多くは暴力的な死の兆候はなく、栄養状態も良好だった」という。カムチャツカ地方の獣医局の専門家が検視解剖を行い組織サンプルを採取した。獣医局は「南カムチャツカ保護区オゼルニー地区で、病気が原因とみられるヒクマの死亡例を把握している。仮に感染症であったとしても、その蔓延リスクは低いと推測される」と話している。専門家によると、この地域には最小限の人しか住んでおらず、病気を仲介する鳥の移動が終わっている。加えて、ヒクマ以外の動物の死亡例は確認されていない。ヒグマの間では病気(例えば旋毛虫症、トキソプラズマ症など)の発生が時々観察されが、保護区の科学者は「自然のプロセスである」と強調している。(サハリン・メディア2022/11/30)

 

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