北方領土返還要求運動功労者 元島民らが受賞 「墓参だけでも」

 内閣府は15日、北方領土返還要求運動推進功労者として道内在住の元島民4人を含む計5人を表彰した。岡田直樹沖縄北方担当相は「今後も国民世論の啓発に力を賜りたい。内閣府も領土問題の一日も早い解決に全力を尽くす」と述べた。(北海道新聞2022/12/15)

 元島民は千島歯舞諸島居住者連盟(千島連盟)オホーツク支部理事の福田弘一さん(85)=オホーツク管内斜里町=、十勝支部支部長の安田愛子さん(83)=帯広市=、爺々(ちゃちゃ)山会会長の鈴木昭男さん(82)=根室市=、多楽会副会長の河田隆志さん(86)=同=。北方領土問題対策協会山梨県推進委員の山田一功さん(63)も受賞した。

 ロシア側が北方四島とのビザなし交流などの政府間合意を破棄する中、受賞者からは「墓参だけでも続くように」との声が相次ぎ、安田さんは「国と国との折衝を早期に進めてほしい」と訴えた。(松下文音

岡田沖縄北方担当相(左)から表彰を受ける安田さん(中央)。右奥の画面はオンライン参加した受賞者たち

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