択捉島に住むリュドミラさんは、国営農場にあるバス停に向かって歩いていると、111番と書かれた新しいバスが目に入った。バスのドライバーがフロントドアを開けてくれた。彼女が乗りこむと、車内には何かの飾りつけなのか風船が結ばれていた。彼女は言った。「結婚式でもあるんですか?」「いやいや、今日はこのバスのデビューの日なんですよ」とドライバーは答え「そして、あなたが、私たちの最初の乗客です」と言って、チョコレートの箱を差し出した。「どうです、せっかくなので車内の写真でも撮りませんか」と彼は言った。リュドミラさんは小さなバスの旅を終え、誰かに話したくなってKM(地元紙クラースヌイ・マヤーク=赤い灯台)の記者たちに話して聞かせた。「おかげでこの1 週間の気分は最高です。ドライバーさんありがとう! 私の記憶が間違っていなければ、彼の名前はエドワルドです」と満面の笑みを浮かべた。(択捉島の地元紙「クラスヌイ・マヤーク」2022/12/18)
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