国後島・古釜布 強風被害で非常事態宣言 

国後島を管轄する南クリル地区行政府は23日、低気圧の通過に伴う強風により、ユジノクリリスク市(古釜布)の屋内プールの壁が飛ばされ、建設中の住宅にも被害が出ていることから、非常事態を宣言した。建設中の住宅では積み上げられたブロックの壁が一部崩壊した。地元住民がスマートフォンのカメラで現場を撮影し、WhatsAppに投稿した。住民は「ブロックが風で崩れ、粉々になっている。この程度の風で…これが我々のビルダーのレベルだ」と不満を表した。また、オケアンスカヤ通りの住宅では、玄関周りの鋼材が風ではぎとられ、「大きな音を立てて、子供を怖がらせている。早く取り除いて」と母親がWhatsAppで訴えた。破壊されたプールの壁は合板で覆われ応急措置が講じられた。行政府は「強風の中での作業は危険であり、今すぐ問題を解決することは出来ない。強風は23日夜にはおさまる。その後、専門家が建物を検査し、復旧作業を開始する」と語った。(sakh.online 2022/12/23)

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