ゴミレフスキー市長が住民対話集会 国後島と色丹島の今後の社会資本整備について語った

世界の地政学的に困難な状況にもかかわらず、国後島色丹島では着実に計画が実行に移されている–南クリル地区のゴミレフスキー市長は、住民との対話集会で2022年を振り返えるとともに、今後の社会資本整備の見通しについて語った。(南クリル地区行政府のテレグラム・チャンネル2022/12/25)

  • 漁業・水産業では、近代化された国後島ユジノクリリスク(古釜布)の南クリル・リボボコンビナート、色丹島クラボザボツコエ村(穴澗)のクリリスキー・ルイバク穴澗工場とマロクリリスコエ村(斜古丹)の「オストロブノイ」工場は、引き続き大きな成功を収めている。
  • 医療面では、国後島色丹島医療機関の修繕と再建のため、州政府が2億ルーブルを割り当てることが決まった。

国後島・古釜布の下水処理場建設費は15億ルーブル

  • ユジノクリリスク市(古釜布)に下水処理場を建設する総費用は15億ルーブルになる。当初、このプロジェクトは 1,000 立方メートル用に設計されていたが、地域の急速な発展により、 1,500 立方メートル用に再設計された。新しい住宅ストックと社会施設の拡大を考慮して、下水処理場の容量を増加した。

    廃棄物処理については、州政府の大規模なゴミプロジェクトに基づき、家庭ゴミを処理する施設の建設に向けて国後島に事業を進める企業が設立されている。

古釜布–近布内道路建設費は14億ルーブル

地区中央病院の建設費は30億ルーブル

  • 新しい地区中央病院の建設に向けて設計が進んでいる。耐震基準を満たしていない現在の地区病院を解体し、同じ敷地内に約30億ルーブルかけて新築する。
  • 交通輸送では、コルサコフクリル諸島(北方四島)ラインは貨客船3隻体制が維持される。来年8月~9月だけで14隻の客船が色丹島に入港する予定で、これは観光振興の一助となる。

近い将来、色丹島・穴澗から5km地点に飛行場建設

日本からのはしけ2隻、今後5年間使用可能に

  • はしけ「ドルージバ」(※日本が人道支援で贈った自走式のはしけ「友好丸」)と「ナジェージダ」(※同じく「希望丸」)は修理を終えて日本から戻り、我々は今後5年間の船舶登録証明を受け取った。2隻のはしけは、色丹島での高速道路建設に必要な資材を国後島から輸送するために非常に重要な存在となる。

古釜布の定員550人の中学校、建設資金のメド立たず

  • ユジノクリリスクの中等学校(定員550人)の建設資金はまだ割り当てられていない。「クリル諸島社会経済発展プログラム」に基づいて、択捉島で大規模な中等学校が近く開校するが、2023年には国後島にも大規模校を開校させたい。
  • 23日の朝、低気圧の通過に伴う風速30mの猛烈な風により、ユジノクリリスクのスポーツ複合施設「アファリーナ」のプールの壁が飛ばされた。2016年に完成したばかりの施設だが、この事実は「サンドイッチ・パネル」が南クリルの自然環境には適していないという私の見解を裏付ける結果となった。(南クリル地区行政府のテレグラム・チャンネル2022/12/25)

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