サハリン州政府はクリル諸島(※北方四島を含む千島列島)の島々を結ぶクルーズの開発やユニークな自然を生かした観光ルートの開発によって、観光客の滞在期間を延ばすことを計画している。「このため今年は小型の2隻のクルーズ船が運航される予定だ」と州政府のラザレフ観光大臣は語った。近年、クリル諸島は主要な観光地の1つになった。昨年夏の観光シーズン中、ホテルの稼働率は98%に達しており、州政府は今後3年間で、この地域のホテルの部屋数を2倍にする計画。大臣は「宿泊施設建設のため多くのプロジェクトが実施されている。セベロクリリスク(北クリル・パラムシル島)では121人収容のホテルが建設中。国後島ではプレミアム・グランピング施設が今年オープンする予定だ。これはプロジェクトのほんの一部に過ぎない」と述べた。プーチン大統領は24日の政府との会合で、クリ目諸島やカムチャツカ、沿海州には独自の観光ルートがあるため、観光発展に注意を払う必要があると述べた。クリル諸島の開発はサハリン州政府の優先事項の1つ。昨年、クリル諸島でプロジェクトを実施する企業に対する優遇税制が発効し、進出企業は20年間にわたり、所得税、固定資産税、土地税、輸送税がゼロになる。(タス通信2023/1/26)
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