北方領土返還要求運動奄美島民会議(会長・太勇太奄美大島青年会議所理事長)は「北方領土の日」の7日、北方四島(国後、択捉、歯舞、色丹)の返還を訴える「キャラバン出発式」を奄美市名瀬の県大島支庁で開いた。キャラバン隊員らは大島支庁職員らに見送られ、街宣車で啓発活動をスタート。島内役場などを巡り、早期返還に向けた運動の周知や協力を求めた。(奄美新聞2023/2/8)
出発式には、同青年会議所や地女連の会員らでつくる隊員7人が参加。職員らが庁舎玄関前で見届けた。
太会長はあいさつでウクライナ侵攻を念頭に「奄美も日本復帰70年を迎える。米軍統治下にあったことなどを踏まえ、返還の実現へこの運動を発信していきたい」と訴えた。新川康枝支庁長は「(ロシアとの)外交関係も厳しさを増すなか、関心を喚起することが重要。県でも連携を図りながら啓発を高めていきたい」と激励し、職員らから集まった157人分の署名を太会長に託した。
隊員らは街宣車に乗り込みPRを開始。この日は、奄美市役所、宇検村役場も訪れた。
北方領土の日は、1855年2月7日の日本とロシアの「日露通好条約」の調印にちなみ、国民の理解と関心を深めようと政府が設定。同日には毎年、講演会や署名活動といった様々な活動が全国で展開されている。
出発式で活動に向けての決意を述べる太会長
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