択捉島の地元紙「クラスヌイ・マヤーク(赤い灯台)」は、クリリスク(紗那)にあるクリル郷土博物館(リリア・パリィ館長)との共同プロジェクト「博物館の秘密—展示品の歴史」を開始した。博物館には7,500点以上の展示品が収蔵されている。それぞれに独自の、魅力的な物語がある。プロジェクトの第一章は「EBISU」–。昨年の秋、暴風雨の後、択捉島のオホーツク海沿岸に木造の彫り物が漂着した。彼は岩の間に横たわり、澄んだ空に浮かぶ雲を見上げていた。海の景色が好きで好奇心旺盛な若者が彼を見つけ、しばらくして木像は博物館にたどり着いた。博物館の職員によると、彼は単なる置物ではなく、七福神の1つ、漁業や商売の神様である「えびす様」だった。彼は通常、手に釣り竿と大きなタイを持ち、背の高い帽子をかぶって描かれている。そして、彼は博物館の新しい展示品に加わることにになった。海岸で若者に出会う前に、「えびす様」がどうして海から流れ着いたのか、以前はどこにいたのか、それは謎のままだ。一つ言えることは、好奇心旺盛な若者は、これからの長い人生の中で常に幸運であり続けるだろうということだ。なぜなら、「えびす様」が彼を選んだのだから。(テレグラムチャンネル「赤い灯台」2023/2/11)
クリル郷土博物館のウエブサイトから。まだ日本時代のモノが展示されているようで安心しました。解体された紗那郵便局にあった半鐘も健在です。
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