ロシアのショイグ国防相は22日に開かれた軍幹部との会議で、ロシアと中国を封じ込めるためアジア太平洋地域での軍事的プレゼンスを高めている米国の行動に対応して、クリル諸島(※北方四島を含む千島列島)の沿岸に継続した管理区域を設定すると発表した。国防相は「これはロシアと中国を封じ込めようとする米国への対応である。米国はアジア太平洋地域でのプレゼンスを大幅に高め、同盟国との政治的・軍事的関係を強化して、この地域で米国の新しい安全保障体制を構築しようとしている」と述べた。また、「2022年12月から、クリル諸島の島々に沿って継続的な管理ゾーンを設定するため、パラムシル島(幌筵島)でバスティオン沿岸ミサイルシステム師団が戦闘任務についている」と語った。(※2021年12月にはマトゥア島(松輪島)にも配備) さらに「今年は東部軍管区の動員配備システムの改善に焦点を当て、軍事インフラを構築する。全ての指揮統制機関の仕事は主としてウクライナで戦う部隊を提供し、東部方面の軍事的安全保障への脅威を抑止することを目的とすべきである」と強調した。プーチン大統領と習近平国家主の首脳会談が終了し、共同声明に署名した翌日、ショイグ国防相が軍幹部を集めて会議を開いたことに留意すべきである。(sakh online 2023/3/23ほか)
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