「今日、9時(ウラジオストク時間)から、ロシア太平洋艦隊は緊急の抜き打ち査察を実施し、高度な戦闘準備態勢に入った」—ショイグ国防相は14日、軍指導部の会議で述べた。「査察中、太平洋艦隊は大規模なミサイル発射訓練、潜水艦を捜索して破壊するための演習を実施する。敵の地上目標を制圧するため魚雷、ミサイルの発射を実行する必要がある」と付け加えた。また、査察と訓練の目的は「海からの潜在的な敵の攻撃を撃退する能力を高めることにある」と指摘し、特に南クリル諸島(北方四島)とサハリンへの敵の上陸を撃退する演習を行うことを強調した。(サハリン・メディア2023/4/14)
ロシア、オホーツク海南部を閉鎖 太平洋艦隊緊急訓練
(北海道新聞2023/4/15)
ロシアのフォミン国防次官は14日、極東ウラジオストクに基地を置く太平洋艦隊の緊急査察に伴う訓練のためオホーツク海南部などの上空を一時的に閉鎖すると表明した。タス通信が伝えた。
フォミン氏はモスクワで各国駐在武官に訓練実施を説明。魚雷やミサイルの発射のほか砲撃も実施し、オホーツク海南部のほか、ウラジオストクが面するピョートル大帝湾、太平洋に面するカムチャツカ半島南部沿岸の海域と上空を閉鎖すると述べた。
太平洋艦隊所属の水上艦や潜水艦は14日一斉に基地を離れ、日本海やオホーツク海、ベーリング海に展開した。
ショイグ国防相は14日、日本が返還を求める北方領土や、サハリン島への上陸撃退訓練を行うと表明した。
ロシアはウクライナ侵攻を非難し対ロ制裁に加わった日本を欧米などと並び「非友好国」に指定。昨年3月には北方領土問題を含む平和条約交渉の中断を発表した。(共同)
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