天然記念物「色丹島のキハダの森」樹齢800年以上のイチイも生育

創設40周年を迎えた国立自然保護区「小クリル」に含まれる色丹島には、天然記念物「色丹島のキハダ(オウバク)の森」がある。マロクリルスカヤ湾(斜古丹湾)の南東部、マロクリリスコエ村(斜古丹)近くの斜面のふもと、名もない2 つの小川の間にある。保護区の総面積は 0.1046 ヘクタール。森を形成する主な種はトドマツ、シラカバ、そしてイチイ。昨年の調査で、イチイの直径は最大88.2cmあり、樹齢は少なくとも800年以上であることが判明した。保護区内には幹の直径が14~37 cmのキハダが21本生育。この天然記念物をキハダ林と呼ぶようになった。このような樹種の組み合わせを持つ森林はロシアでは極めて稀であり、キハダの森は、独創的で多様な動植物の構成を持つユニークな自然を保存するために創設された。(クリル自然保護区ウエブサイト2023/5/17)

森の守護者イチイは樹齢800年以上。2022年6月10日。エレナ・リニク撮影

カラスアゲハ。セルゲイ・ステファノフ撮影

キハダの森にはサハリン州レッドブックに掲載されているエゾマイマイカブリ (Carabus Rugipennis) など、多くの昆虫が生息している。ユーリー・スンドゥコフ撮影

キハダの森で見られるハンサムな雄のコマドリ。2022 年 9 月 21 日。アナスタシア・ツィデンコワ撮影

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